過去のピアノ日記

2004年後半 ピアノ日記

12月28日 
b mollのスケールとアルペジオ。毎日少しずつやっているけど難しい。位置がぴたりと手の中に定まらず、うっかりするとすぐ隣の鍵盤を叩いてしまう。スケールやアルペジオの練習でも、楽譜通りの拍を感じながら弾きたいが、まだまだ。気長にやればいつかできるようになると信じて…。


ブラームスの間奏曲117-2は、まだ譜読み途中。複雑で、すぐ集中力がとぎれてしまう。休憩ばっかりで進まない。上達ってのは集中力にかかっているのだな。それでもようやく2ページ目まで覚えた。面倒くさいのだが、曲に魅力を感じているので飽きない。すらすらと弾けるようになっている自分を思い浮かべながら、ひたすら楽譜を読む。

あすから長野経由で名古屋、福井に帰省。6日間まるっきりピアノに触れないのがちょっと不安。毎日練習してるわけではないくせにね^^;

年が明けたらサボり癖をなおそう。早く譜読みを終わらせ、とりあえず続けて最後まで弾けるようになりたい。



12月10日 
ハノン22番。だいたい良いが、速いとき左手の3、4の指がもたつくので、意識してしっかり弾くようにとのアドバイス。そして変奏6番をやることに。弱い指はすぐには強くならないけど、まあ一歩ずつ。

左手の5・3・4・3で、「ドミレミ・ドミレミ…」の自主練習。これはキツイ体操。ヨタヨタ動く指の様子は「ジタバタ・シタバタ…」。結婚指輪は一番弱い指にするのだと気づく。

スケール、次は a moll だったが、せっかくなのでブラームスの曲のb mollを先にやらせてもらう。

アルペジオは、今週もC。手の甲ををひっくり返さないように意識しすぎたら、今度は硬くなってしまったようで、手首とひじ、肩などは柔らかくしておくようにとアドバイス。その場で柔らかく弾いてみたら、ミスタッチも減りラクに弾けた。なんとか合格。アルペジオをちゃんとやるのは今回が初めて。全然弾けなかったのに、きちんと練習するとラクにできるようになるんだな。

ブラームスの間奏曲117-2は、なかなか譜読みが進まない。あまりに進んでないのでオコられるかとひやひやしたが、そんなことはなく、むしろゆっくり丁寧に♪を読んでいくように励まされる。音楽に同じパターンがないのも辛いところ。同じメロディなのにハーモニーの1音が半音違ったりしてイヂワル^^;音楽的にはそこがおもしろいのだろうな。もう少しがんばろ。


↓エクラ ドゥ アルページュ 輝くアルペジオという名の香水。
去年かな、香りが気に入ってよく見ると、名前まで素晴らしい。ときどき少しつけます。アルペジオの練習をするときはこの香りで、音の輝きがアップ!?



11月13日 
今週の初レッスン。ようやくピアノ日記がリアルタイムに戻った^^;

まずは、ハノンの21番。
ハノンを先生の前で弾くというのは何年ぶりだろう…軽い緊張感(笑)
速度は一応110ぐらいで練習してあり、無難に弾けた。次にフォルテで。これもOK。手の形も良いようだ。

6年前の再開時は、「音が汚い、手が暴れている、手の形がなっていない」と、さんざんだったけど、知らず知らずのうちにマシになってきたみたい。あの頃は手が痛くなって最後まで弾けなかったのに、今はこの速さなら大丈夫。

次にできるだけ速くとの指示で、130ぐらいだろうか、転んだけどなんとか最後まで。先生は、最初にこれだけできればいいですよ〜と、変奏はパスで合格。赤い丸がついた(笑)子供の頃を思い出す。

そしてハ長調のスケール&カデンツ。これもクリア。
初めてとりかかるアルペジオは、ちょっと難しい。指をくぐらせるところで、手をひっくり返すのを注意される。音は切れてもいいから平行移動。これは過去2人の先生にも言われたこと。ゆっくりならできる。アルペジオは次回もやることに。

曲について相談。
ブラームスの間奏曲Op.117-2…と言ったら、先生はニッコリと「いいじゃないですか〜」。すごく好きみたいで、お気に入りのルプーのCDをかけてくれた。私も好きな音で嬉しくなる。挑戦する気持ちがあればできると言ってもらえたけど果たして…?

譜読み4日目、頭の8小節がまだ弾けない^^;道は遠い。もう少しがんばってみる。


↓ようやく買ったデジタル式のメトロノーム。サイレントにつないで深夜も使える。便利!



11月11日 
声楽の先生に紹介してもらった同世代の先生(Y先生とします)への初訪問。

駐車場に着くとY先生は外に出て待っていて、車庫入れを誘導してくれました。私は運転席のまま、堅苦しい挨拶はなしでの対面となりました(笑)快活で明るく親しみのわく感じです。

日当たりがよく、かわいらしいデザインの大きな洋館。
まずはリビングで軽く自己紹介。先生は明るくしっかりとしていながら、性格はシャイで優しい印象です。レッスン料や曜日の説明のあと、さっそくレッスンルームへ。

南側の広く明るい部屋にヤマハのグランドピアノが置いてありました。まずは無言歌のゴンドラ(Op.30-6)を弾いてみます。先生は鍵盤側ではなく弦のほうに座っています。今回も落ち着いて弾けました。

弾き終わると笑顔で一言、とてもすてきと言ってくださり、ほっとしました。
声楽の先生から私のピアノについて伝えてもらっていたようで、「情緒的で歌えるピアノを教えられる先生としてご指名頂き、光栄です」なんてことを冗談交じりにおっしゃいました。

初訪問なのでレッスンではないのですが、その場でいくつかアドバイスをもらいました。

「頭4小節、もう少し弱い音量でよいのでは」

「よく表現しようとしているのがわかる演奏である。ただ、1フレーズの中で、ココ!という箇所をうんと歌ったら、その前後はあっさり弾くとか、工夫してはどうか。全部をタメてしまうと音楽が止まってしまうおそれがある。たとえば、5〜6小節はじゅうぶん歌っているので、右手のメロディの頭はタメずにすっと入るなど」

「コーダの部分、ペダルの踏み換えができていない所が1箇所。また最後は楽譜表示は踏みっぱなしとなっているが、3つ同じ音形があれば最後だけ踏み換えるのも一つの方法」

なるほどと思うことばかり。しかも、強制でなくて、「先生は、〜と思うんだけどどうですか?」と生徒に選択させるスタイルなので、アドバイスが素直にきける。

もう、この先生に習う気持ちが固まった。


大人の場合、好きな曲を楽しむレッスンもありだし、しっかり指の訓練もするレッスンもありで、どんな風にもできるといわれたので、今回は指の訓練もお願いすることに。話し合った結果、ハノンの第二部と、スケール、カデンツ、アルペジオをセットで順番に全調。少しずつやっていくことにしました。

またリビングに戻り、お茶をいただきながら、音楽の話、先生がもうすぐ出演するコンサートの話などで盛り上がる。お子さんが幼稚園から帰るまでは時間があって、つい話し込んでしまうけれど、お昼になったのでそろそろ失礼することに。次のレッスンが楽しみ!


ハノンも一人ではサボってしまいがちですが、先生にみてもらえると思うと力が入ります。今までになく、楽しく真面目に続けています(笑)

で、問題は次の曲。
またショパンのやさしめの曲や、ポピュラー系を漠然と考えていました。でも、先生はクラシックが専門だし、特にショパンが大好きというわけではなさそう。せっかくこの先生につくのなら、先生の得意分野、大好きな作曲家を学んだほうが有意義だと思いました。

お好きなのはブラームス、シューベルト、バッハなどで、今度の演奏会ではラヴェルを弾かれます。それならば、前から憧れていたブラームスの間奏曲なんかどうかなあ〜と、CDを聴いたり、無料楽譜をダウンロードして譜読みしたり。でも、かなり難しいし、曲になりにくいし、暗いし(笑)で、まだ無理かと思いながらも初レッスンで相談してみることにしました。



11月3日 
さて、次の先生探しです。

先日、また新しい先生に会いに行ってきました。今度は母ぐらいの年代の女性です。電話での声が上品な物腰の柔らかい方で、会うのが楽しみでした。今はご主人とお二人暮らしとのこと。また、その時なぜか、レッスンは隔週になるけどいいですか?というような話をされました。

当日、近くの駐車場に車を停めて電話すると、途中まで迎えに来てくださり、一目でこの方だとわかるような、声と雰囲気が一緒のやさしい方でした。

お宅はこぢんまりとして質素ながら、お部屋の中は整理整頓され、素敵な観葉植物やお花が飾ってあり、心豊かな生活をされているという印象です。

窓辺の小さなテーブルには真っ白なテーブルクロス。紅茶のカップが2組セッティングしてあって、まずはそこでお話することになりました。お茶も美味しかった!

その先生は今、実のお母様を東京の病院で介護されており、隔週、兄弟が交代でみているそうです。新潟から東京なんて遠いし、距離もさることながら、親を介護して初めて経験する様々な辛い現状を目の当たりにするのだけど、なんとかお母様には人間らしい食事の仕方や、会話などをさせてあげたいという一心で通っていらっしゃるそうです。

そんな大変な時なのに、東京に行かない週ははつらつとお仕事をこなしていらっしゃる姿に心うたれました。先生は今、合唱団の指揮と作曲、編曲をされているそうです。

簡単な自己紹介のあと、さっそくグランドピアノで先日と同じ無言歌の曲を聴いてもらいました。先月の先生にはいきなり怒られてしまったのでドキドキでしたが、弾き始めてみると、今日の先生の前では落ち着いて弾けました。

弾き終わると、今度はほめられました!
「いいわね〜〜〜、私好きよ〜〜〜」って(^o^)

フレーズ終わりのところがやさしくていいとか、気持ちがこめられているとか、…自分で書くのは気恥ずかしいのですが、私にとって嬉しいことをたくさん言ってくださいました。気に入られたようです(笑)

そしてもう1曲、ドビュッシーのアラベスク1番も聴いてもらいました。私にとって背伸びの選曲であり、このあいだの先生には「適切な教則本もやっていないのに、印象派が弾けるわけない」的なことを言われてしまったのですが、今回の先生は、「これはかなり難しい曲よ〜〜、よく頑張ったわね〜(^_^)」といわれました。

意味は同じかもしれないけど、私は嬉しかった。

そのあと、演奏において、どういう部分を大切に考えるか。そんな話になりました。
先生の合唱団の伴奏のピアニストにもいろんな方がいて、たとえば、rit のあとにアテンポが来るとき、あまりにもサッサと行ってしまうので、「そこはもう少し呼吸をおいてゆったり」と指示すると、「じゃあテンポを落としてpにするんですね!」なんて言う子がいるんですよ^^;って。


「そうじゃないのよね、テンポとか強弱じゃなくて、楽譜に書いていない空間の部分を、心で感じて欲しいんですけどね…」なんてお話され、私も大いに共感、話がもりあがる(笑)

このほか、私が昔オーケストラをやっていたという話をすると、(このあいだの先生は「へえ〜そう」とスルー)、今回の先生は「違う楽器同士の音色が溶け合うのって、とってもセクシーな感覚よね」はたまた「伴奏が若い男の子だったりするとノリが違う」(笑)などと、ドキドキするような楽しい会話が続いた。

私はやっと先生をみつけられた。来週からここに通えるんだとワクワク。

先生は、目を閉じ手のひらをお腹のあたりに置いて、「音楽を表現するのに一番大切なものは、ここにあると思うの」とおっしゃる。「いくら手だけが動いても、一番大切なものがなければ音楽にならない」と。大いに共感。私はお腹よりは少し上、、胸のあたりにあるかなーと思いましたが。

先生に「新しい曲のとき、楽譜でわからないことなどはありますか」と聞かれたので、「楽譜の表面上のことはだいたい理解できる、曲の組み立てなどを考えるのも好きだ」と言いました。

すると一呼吸置いて、なんと先生は「その自分の中にあるものを表現する、呼吸感とか歌の感じ方に関して、あなたにお教えできることはなにもないです(^_^)」とのこと。

「技術レベルの高い、ピアノ科で舞台を踏んでいるピアニストの先生に付いたほうがいい」といわれました。

先生は声楽科出身で、歌い方とか呼吸のことを中心にレッスンされているらしく、私は歌心では及第点なので、これからは、体からピアノに伝える方法を教わりなさい、ということらしい。

合唱団の伴奏ピアニストの中から、同じ大学のピアノ科卒の相性のよさそうな方を紹介してくださるという。

先生との会話がとても楽しくて、先生のところに通いたかったけど、この先生のおっしゃることなら信じて任せてみようという気持ちになりました。私がやりたいピアノを理解して、親身になって考えてくださっているのが感じられて、最近のモヤモヤが一気に吹き飛び、また楽しくピアノをやっていこうと思いました。

悲しい思いをした先月の先生(←実はこちらもピアノ専攻ではない)は、生徒のためといいながら自分の路線を信じて疑わない姿勢だったのに対し、今回の先生は私自身を大切に思ってくれる感じがしたのです。

さっそくその場で電話をかけてくれたのですが、あいにくお留守で、後日連絡ということになりました。30代でまだ小さなお子さんがいる方だそうです。

ただ、先生が気にされていたのは、音色について。やや硬めの大きな音を出す方らしく、そこが私の好みに合わないかもしれないということでした。でも、「彼女は頭がよくて、いろんな音楽性を理解できる子なので、きっと大丈夫だろう」ともおっしゃいました。


先生とは、もっともっとお話したかったですが、あっという間に帰る時間。家に着いてからも、また会いたいなあと思うような素敵な方でした。別れたあとにも相手の心にポッと温かさを残すような人柄…私もそんな女性になりたいと思いました。


翌日、電話をもらい、その30代の先生に直接連絡をとりました。サバサバとした同世代っぽい、親しみのわくような感じ。そしていよいよ先生のお宅にお邪魔しました。好感触でしたよ。先のことはわからないけど今は、この先生についてみようと決めました。来週の初レッスンに向けてがんばっています(笑)

長くなったので、初訪問の内容についてはまた次回…



10月20日 
昨日の日記では冷静になれなくて、若干、偏った見方で書いてしまった部分があったかもしれません。

よく思い出すと、けなすようなことばかりでもなく、良いことも言ってくれていました。
「今まで数多くの生徒をみてきたが、初めて聴く音である。あなたにしかないものだから大切にして」「あなたに流れている歌は、教師やCDのなぞりではなく、本当に心の底から出ている自然なもの」「メリハリや盛り上げ方など、曲の構成はできている」…などなど。

下の日記書いたことと、上の言葉はすべて同じ先生の言葉なのです。生徒はどうとらえたよいかわからず混乱しますよね…否定的な言葉ばかりが衝撃的で、他の言葉は入ってこなくなってしまったのです。

で、「世の中の人に嗤われている」云々は、私の演奏だけに対してというよりも、なにか、先生の中に嫌いな音楽というのがあるらしくて、そういうのは今「巷にあふれている」そうで、また他の教室の大人の生徒の演奏を聴く機会も多いらしく、そういうものの代表として私がトバッチリを受けたような、そんな気もするのです^^;初対面の生徒に日ごろの鬱憤を投げつけなくても…^^;

だから、私が必要以上に落ち込んだり、悲観するのは間違っていると思いました。

五線さんのおっしゃるように、同じ事を言われても、言う人や方法によって、すっと受け入れられたり、拒絶してしまったり、大人だからこそ複雑な心理があると思います。あの先生の言いたいことは、あのような攻撃的な言葉を使わなくても、私に十分理解できる内容でした。

とにかく、攻撃したり否定するのではなく、気持ちよくお付き合いでき、生徒が素直にそのレッスン内容を受け入れられるような教え方をする先生というのは、探せばきっといらっしゃると信じて、これからもピアノを楽しんでいこうと思います。

実は下の日記はアップするかどうか迷ったのですが、どうしてもがまんできずに公開してしまいました。街角に来ていただいている方には、間接的に頭を殴ってしまったようなことになってしまい、心が痛みます。私の音楽にも良いところがあったということで、どうぞお許し下さい。皆さんはぜんぜん殴られていませんからね、念のため(笑)

皆さんのおかげで冷静な自分を取り戻すことができました。仲間がいてくれたほんとうによかった。本当にありがとうございます。もう大丈夫です(^o^)



10月18日 何のためにピアノを弾く…?
新しい土地で先生探しをしていて、実は怒涛の1週間を過ごしています。私がピアノを始めて以来の悲しい思いです。

先日、ちょっといいなあと思った教室があって、早速見学に行きました。現役で舞台に立ち、音大合格者を出したりコンクールなどにも積極的で、指導には絶対の自信を持っているという先生でした。

体験レッスンを予約して、街角でもアップしているロマン派の簡単な曲を弾いて見ませした。あまりうまくは弾けなかったけど、普段どおりの演奏ができたと思います。

すると開口一番、容赦ない言葉で否定されました。

ひとりよがり。みっともない。いい歳をして見苦しい。かわいそう。

心が凍りました。頭をいきなり殴られたように動揺しました。懸命に冷静になろうと努力し平静をつくろいましたが、無理だったと思います。

それでも先生は攻撃を緩めません。
こんな演奏、恥ずかしくて人前に出せない。大人のピアノで陥りやすい間違いの典型的な例である。
もるとさんの演奏を聴いた人は、表面上は拍手をするかもしれないけど、心の中では嗤っているのですよと…


これは先週のことなので、ようやく今は頭が整理できているのですが、まだ冷静書けないところもあると思いますがご容赦を。

そして、先生もこんなことばかり言っているわけではなく、曲のフレーズのことや、イントネーションの細かい部分に指摘があり、私もその一つ一つは音楽的に納得できることばかりでした。

また、私の右手のメロディなど、歌い方はうまい部分もあるとのことでした。しかし、問題は左手の拍で、これを厳格にきっちり弾きなさいということなのです。要するに勝手なルバートは許さないということです。

その時代に合ったその作曲家ならではの表現があることは、私も多少知っているつもりですが、私は半ば確信犯的に、現代に生きる自分の感情を、クラシックのメロディにのせて弾いているのだと思います。時代考証をするために弾いているのではないのです。だから、「間違っている」といわれれば、きっとそうなのでしょう。

先生は、どこに出しても恥ずかしくない、基本がしっかりできている演奏をして欲しいと言います。私もそれは望むところです。(恥ずかしい、恥ずかしくないという問題はちょっと違うなと思うのだけど)

技術的な部分が弱いのは自覚していますし、そこを強化して、安定感のある洗練されたサウンドを作っていきたいと心から思っています。がんばろうという決意もあります。

それで、まあ、こんなに厳しい先生だけれども、悲しい気持ちはぐっと我慢して、しばらく先生の言うとおりの練習をしていけば、うまくなれるかも…?という気持ちもありました。

でも、心は凍ったままです。
大人になってピアノの魅力に目覚め、好きなピアニストにあこがれて、学問とか難しいことは全然知らないけど、心の思うままに弾いてきました。生まれた時から自然に弾けているタイプではなく、「思うままに弾くための試行錯誤と努力」が、私のこの数年間でした。

それは、私が大切に大切に思っている宝物の部分です。自分だけの庭に、日曜大工で慣れないトンカチとノコギリを持って、家を建てていたように思います。ちゃんとした設計図もありません。吹けば飛んでいってしまうような小屋ですが、自分だけのほったて小屋ができていくのを眺めながらとても楽しかったのです。

それを、そんなものはみっともない、ぜんぶ壊して新しい設計図で頑丈な家を建てろとうのです。


私にとってピアノを弾くということは勉強ではなくて、息をしたり、ご飯を食べて美味しいと感じたり、そういうことと同じレベルなのです。とりたてて高尚なことをやっているのではなくて。それを、ふざけているとか不謹慎だという考えもわかるのですが、自分ではどうしようもありません。

先生は、もちろん私をいじめているつもりはなく、本当に私のためを思って言ってくださっているんだろうと思いますし、ある意味ではそれは早道なのかもしれません。

先生のところには2日行ったのですが、2日目には私の技術を強化するために、楽しく簡単に指の練習ができる本と、チェルニー30番がどうしても続かないと相談したため、同レベルで別の練習曲集を用意してくださっていました。

とても的確で、私にとって魅力的なものです。このレッスンを続けていけば、きっとうまくなれる、安定したサウンドが作れるようになると思いました。そういう部分では頼もしい先生だと思うのです。

今は悲しいけれどぐっと我慢して、この先生の言うとおりにしていけば、生まれ変わったようにうまくなれるのかもしれないと思いました。それですごく悩んだのです。

基本に忠実な洗練された音を出すためには、自分が大切だと思ってきた宝物を全部捨てなくてはならないのか…?

一人悶々としましたが、数少ないですが友達(といっても音楽の専門家)に相談してみました。言われたひどい言葉を打ち明けるだけでもとても辛かったです。

すると、氷の心をすうっと溶かすような温かい返事が届きました。レッスンは我慢して受け入れるものではないこと。私らしい演奏を大切にしてほしいということ。そして、教師の中には自分の考える演奏以外は絶対受け入れられない人もたくさんいるということを教えてくださいました。

そして別の友達は、あまりに一方的に攻撃的なことを言う人は、持論に反論されることを何より恐れているからだとも言っていました。

ひどい事を言った先生の話を聞いていると、頭がクラクラしました。まるで世界中の人が、私の演奏を聴いて心の中であざ笑っている、というな決め付けた言い方をするのです。

でも先生の中にはいろいろなタイプがいて、たまたま私の目指す音楽性を嫌うタイプの先生だったんだと思いました。(ちなみに、先生の部屋には私が好きではないピアニストのポスターが貼ってありました)もちろん、確固とした信念に基づいて指導しているのであり、なにも悪いことはないのです。

それで、メカニックの指導については大きな魅力を感じたので、曲はまったくみてもらわずに、メカニックなレッスンだけをこの先生についてやっていこうかとも思いました。曲は自分の好きなようにこっそり自分流に弾けばいいと思ったのです。だけど、技術のレッスンと音楽性のレッスンというのは分けて考えられるものではないし、あまりにも精神に受けた傷が大きく、努力しても割り切れるものではない気がしました。

長野の先生のときは、多少練習ができていなくても、先生に会いに行くのが楽しみで通っていたところがありました。どんなに疲れていても、今日は休もうと思ったことは一度もなく、先生に会ってお話するだけで元気になれたのです。

音楽を追求するばかりでなく、心から尊敬できる、信頼できる部分がないと続かないかなあと思いました。

それで、今日、電話でレッスンを断りました。
また嫌な捨て台詞を残されたら悲しいなあと思いましたが、そういうことはおっしゃいませんした。先生はぜんぜん辞めるとは思っていなかったらしく、先生なりに残念そうでした。全くひどいことを言ったつもりなどなく、本当に私のためというか、自分の信念に基づいての言葉だったということは間違いなかったと思います。
でも、もう終わりました。




今回のことは悲しかったけれど、ともすれば井の中の蛙になりがちな自分を別の角度から眺める良い機会だったかとも思います。

私の心のままの演奏を、みっともないと感じている人もいるということ。音楽は、何が正しいかではなくて、結局は好みの部分が大きいということ。そしてそれは千差万別だということ。

どういうスタイルでこれからピアノをやっていきたいのかをよく整理して、自分なりにまたやっていこうと思います。すぐ良い先生がみつかればつきたいのですが、今はちょっと新しい先生のところで弾くのが怖くなっています。

なんだかまだショックから立ち直れなくて、暗い日記を書いてしまってすみません。また近いうちに元気をとりもどせると思います。



10月2日 新しいピアノ部屋
今度のすまいでは、狭いながらもピアノ部屋を確保、ごちゃごちゃだった楽譜も一つの棚にすっきりと収めました。窓には白いオーガンジーのカーテンが揺れたりして、ちょっとフェミニンな雰囲気に(笑)

壁のでっぱりの関係で、ピアノの後ろに40センチ幅のデッドスペースができたので、「すきま家具」風に背の高いカラーボックスを置き、楽譜棚としました。4段あったので、クラシック2段、ポピュラー2段ぐらいで考えていたのですが、チェルニーやハノンなどを含めてもクラシックは1段で収まってしまい、残りすべてはポピュラー系が占めました。一時期、買いあさったからなあ〜結局ほとんど弾いていないのだけど…

1ヶ月以上弾いてなかったので、今はハノンの音階練習など、指の訓練をしています。特に左手の弱さを克服できればと、片手ずつ、左手を集中的に。一緒に弾くと右手でごまかしてしまうので。

また、かなり前に興味本位で買って忘れていたのですが、楽譜整理で出てきた、ブラームス51の練習曲。私には難しすぎて使えないのだけど、15番をためしに弾いてみたら当然弾けない(笑)機械的な動きの練習で、たとえば3の指をおさえたまま4を弾き、3をおさえたまま4を離して2を弾く(両手)、などの難しいものだ。あのゲームを思い出すよ、昔よくやった、ルーレットをまわして右手は青、左足は黄色、みたいなの^^;(ツイスター)全然できなかったことが毎日少しずつできていくというのが新鮮で楽しい。

またレッスンは、しばらく一人でもいいかなあと思っていましたが、やっぱり寂しいし、はりあいも出ないので、比較的近いピアノ教室に問い合わせてみました。来週見学に行く予定。大人の生徒さんも多いところのようです。さて、どうなるかな?




7月13日 ピアノの会
先週、東京でピアノの会を開きました。
関東を中心に、各地から参加していただき、少人数で贅沢なピアノを楽しみました。

皆さんほんとうに、お一人お一人魅力にあふれた演奏を披露していただき、ちょっとしたサロンコンサートのようでした。

わたしはといえば、ここ最近の「あがり症」を少しでも克服するため、先日失敗したアラベスクを入念に練習していき、また今回、ちょっと今までとは違ったイメージの「おお、シャンゼリゼ」、街角でmidiで公開している「エオリアン・ハープ」、そしてメンデルスゾーンの「ベニスのゴンドラの歌」を弾きました。

まず、エオリアン・ハープは、バイエル程度の簡単な曲で、はかなくて涼しげな感じが夏にぴったりの大好きな曲。これはさすがに止まらずに弾けた。私はいつも、オフ会などで、あまり知られていない曲を披露したあと、楽譜についてたずねられたら「成功」、と思っているのですが(笑)、今回も「成功」で、内心ニンマリ。

そして二順目の私の番。いよいよ問題の(?)アラベスク、今回はどうだろう?わりと落ち着いてスタートでき、ミスタッチは数限りなくあったのだけど、あまり舞い上がらず、鍵盤をうわすべりするような感覚も少しで済んだ。中盤までは、わりと普段どおりの歌い方ができたような気がする。しかし、最後の最後、4小節前に来て「ああ、やっと終わった、今回は止まらずに弾けた」と邪念(?)がかすめた瞬間、またわからなくなった^^;

まあったくもう、私ときたら!だめ子ちゃんだわ。
しょうがないので、1ページ前から弾きなおし。それでもわりと落ち着いていた。今度は最後まで無事弾き終え、暖かい拍手をもらった。

最近の「あがり症」克服については、先生にも相談しメンタル面について話をきいてもらったり、具体的な練習方法をアドバイスしてもらって、自分なりに努力はした。先生からは、「本当に丁寧にやるのなら、数小節ごとに練習番号をふり、部分を徹底的に譜読みして、集中して練習していくように」とアドバイス。

さっそく、曲を数小節ごとに区切り、細かい練習をしていった。左手だけで暗譜、頭がまっしろになったときにもどってはじめるポイントを、数多く作った。

また夫からは、「あまり深く悩みすぎないように、プロじゃないんだから、完璧に弾こうと思わなくていい、集中力が途絶えてしまうクセは少しずつ克服していけばいい。たとえば、4ページの曲なら、次回の本番では1ページだけは止まらずに弾けるようにする、その次は2ページ分がんばる、というように」と…。

今回は3ページと4段分は止まらなかったのだから、とりあえずはよかった。あとは、最後の一息をがんばりぬくこと。少しずつだよね。

そしてまだ完成はしていないけど「おお、シャンゼリゼ」、リズムに乗って弾けたかも。歯切れのよさがポイント。これは音をはずさないで弾きたいもの。

あとは終了まぢかに、「ベニスのゴンドラの歌」を暗譜で。左手伴奏形が乱れる。レパートリーにするならもっときちんと弾けなくっちゃ。普段からよく弾いておかないと。

いろいろ反省点だらけですが、全体としては楽しく、リラックスして楽しめた会となりました。参加者の方のほんとうにすばらしい演奏の数々、ありがとうございました。お疲れ様でした!