ノクターン第20番 嬰ハ短調 遺作 mp3

静かな、深い哀しみ。

時に感情が高ぶることがあっても、どうしようもないあきらめの気持ちが、それをすぐになだめてしまう。ふと楽しかった頃のことが頭をよぎる。もしかしたら望みはあるのかもしれない。どうか聞き入れてください!…遠くから故郷の音楽が聴こえてくる…

しかしそれは力なく消えてゆき、再び寒い部屋に一人。抑えても抑え切れない激しい感情、やり場のないこの思いも、また心の奥深くに押しとどめる。

外は冷たい木枯らしが吹きすさぶ。もう、ひとすじの希望もないのか…木の葉を踏みながら歩く。遠く地平線の向こうにかすかな光が見えた。

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